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口腔インプラント学会


34の演題通し最新情報を勉強

 先月二十三日、二十四日、金沢市で日本口腔インプラント学会の第二十五回近畿北陸支部総会・学会が開かれ、約四百人が出席し、三十四の演題が発表されました。
 口腔インプラントとは、チタン性の人工歯根のことです。大人が歯をなくした場合、人工歯根をあごの骨の中に埋め込み、その上に人工の歯を作って、噛み合わせを自分の歯があったときと同じ状態に戻す治療方法です。
 入れ歯では、今まで通り噛めない食品も出てきます。その点、インプラントは自分の歯のようにしっかりと固定されますので、事故などで歯やあごの骨を折った若い人から、加齢とともに進んだ歯周病で歯を失った高齢者まで、あらゆる年代の患者さんの噛む力を強くできます。
 口腔インプラントでは、あごの骨と人工歯根がうまくくっつくかどうかが一番の問題となります。私は、あごの骨を丈夫にするため、患者さん自身の骨と血小板を移植することで、特にもろい上あごの骨でもしっかり人工歯根を支えることができる手術法を研究しています。
 インプラントを手がける歯科医師はそれぞれに、そんな臨床的な研究を重ねています。インプラント学会はその情報を交換し、勉強するための学会なのです。
 石川、富山の大学にはインプラント専門の研究室がなく、地元で学ぼうとしてもなかなかチャンスがないのが実情。そこで、県内で開業する歯科医が中心となって、県内の大学病院の口腔外科の医師が加わり、昨年、石川県口腔インプラント研究会を発足しました。
 インプラント治療は健康保険の適用外ですから、むし歯を治すことと比べると、治療費用は高額です。それでも、しっかり噛むことは、全身ひいては心の健康にも大切なこと。患者さんにとって大きなメリットがある治療法だと考えると、石川でも学会が開かれ、研究会が中心となって研究を進めることは大切なことだと私は考えます。

新聞記事

平成17年8月15日 北國新聞掲載

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