
学校検診のため、校医を務める県立高校へ行きました。今年の一年生から三年生の検診で感じたことは、歯垢や歯石の付いている生徒が多かったことです。
虫歯は一本もないのに、歯垢が歯の裏側にびっしりついている生徒も少なくありませんでした。
虫歯がないから歯科医院に行かず、そのために歯石を取る機会がなかったからでしょう。
虫歯を早く治すという習慣が身についてきたことはよいことなのですが、治療が終わった後、歯科医の診察を受けることが少なくなる生徒が多いのです。
これは、一大事です。私は、高校一年生を対象にブラッシング教室を開きました。当院の歯科衛生士とともに、まず8020の大切さをスライドで教え、歯垢の染め出しを体験してもらい、ブラッシングを手取り足取り教えました。
最初は、遊び半分だった生徒も、初めて体験した染め出しに驚き、一生懸命、互いの口の中を点検し合っていました。
十六歳は大人への入口です。このころから8020を実践しないと健康で有意義な人生は後れません。
歯に関する学校検診は、従来は、虫歯の状態を検査することが主な目的でした。しかし、数年前からは、噛み合わせや歯並びに加えて、歯肉の健康状態も重視するようになりました。
正直なところ、私のような学校歯科医の負担はかなり増えています。それでも、ブラッシング教室は来年も続けて開きたいと思っています。
歯の健康を保つ大切さや正確な方法を学ぶ機会が、現代の高校生にはあまりにも少ないことを知ったからです。 |