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噛むcomeハッピーライフ

歯周病


プロしかできない2種類のケア

 「歯周病をご存じですか」とお聞きするとほとんどの患者さんはうなずきます。でも、診療を受ける前に自分が歯周病だと気づく方は、わずか二割ぐらい、歯周病は痛みなどの自覚症状がないサイレントディジーズ(静かに忍び寄る病気)なのです。
 「二、三日前から歯茎が腫れてきた」「歯茎から血が出る」「最近口臭がするようになって」。訴えはさまざまですがこれらはすべて、歯周病の初期症状。思い当たることはありませんか。
 歯周病とは、歯の周り、つまり歯を支える四つの土台である、歯肉、歯槽骨、セメント質、歯根膜が病に犯される状態です。進行すると物が噛めないくらいに歯がグラグラするため、さすがに診療にいらっしゃいますが、そのときはすでに歯周病は進行しています。歯周再生療法を早期に行えば大丈夫ですが、何の手当もしなければ歯が抜けてしまいます。
 歯周病菌は炎症の起きている歯肉から血管を通じて心臓、肝臓に入り込み早産、低体重出産、胃潰瘍、胃炎、心内膜炎、動脈硬化症、皮膚炎、糖尿病を引き起こすとされているのであなどれません。
 治療は症状によりますが、目で見える歯垢や歯石の除去から始めます。歯周病予防の液体含嗽剤でブラッシングすることでよくなる方もいますが、より症状の進んでいる人には、プロしかできない二つの治療を行います。歯肉の中に埋もれて目に見えてない歯根部をきれいにするSRP(スケーリング・ルートプレーニング)と、歯磨きでは取れない汚れを専用の機械で除去するPMTC(プロフェッショナルメカニカルトゥースクリーニング)です。
 大人がかかる歯の病気のナンバー1は歯周病です。そして、かむために必要な8020(八十歳で二十本の自分の歯)が達成できないのも、歯周病が原因となっていることが多いのです。

新聞記事

平成17年4月16日 北國新聞掲載

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