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歯周病の赤信号


口の中から出血 菌の毒素が原因

 歯周病の初期症状の一つに、歯と歯茎の境目からの出血があります。
 出血とは、血管が破れた状態のことですね。では、なぜ口の中の血管が破れるのでしょうか。
 歯周病菌が作る毒素は歯茎に炎症を起こさせます。炎症が起きると歯茎に通っている血管がもろくなり、ブラッシングのときに少し余計な力を入れただけでも破れてしまうのです。
 一カ所からの出血は、氷山の一角だと思ってください。口の中のほかのどの部分から出血しても不思議はありません。歯を支えている骨はすでに悲鳴を上げています。
 私が毎日の診療で重点的に観察するのは下顎の前歯の裏側(舌側)です。歯と歯茎の境目に白く歯垢がたまっている人は多いのです。
 下顎の前歯の裏側はカルシウムを多く含む唾液の出口があって、ここから出る唾液が直接歯に接触するため、他の歯より歯石になりやすいためです。この部分がしっかり磨けている人は、他の歯にも歯垢はありません。
 この部分のほか、上の歯のほほに接している部分にも唾液の出口があって歯垢はたまりやすいものです。ものを食べたらすぐに歯磨きをしましょう。歯と歯の間、歯と歯茎の境目、奥歯の噛み合わせ部分なども歯垢のたまりやすいところなので重点的に磨きましょう。
 加えて歯科医院で、定期的に歯石の除去を受けてください。歯と歯茎の境にできる歯周ポケットは歯周病菌の温床です、歯科衛生士がスケーラーという専用の器具を使って、歯磨きでは落ちない骨の根元のがんこな歯石も落としていきます。
 口の中に炎症が起きないように管理すれば8020(八十歳で自分の歯を二十本持つ)は夢ではありません。

新聞記事

平成17年5月2日 北國新聞掲載

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